脂肪吸引の掟

   

脂肪吸引は魅力的だけどリスクがある

太っていることを気にしている人が、手軽に痩せたいと考える時に脂肪吸引は魅力的です。ウェストや太ももについた脂肪こそが、体重を増やしている原因なのだから、それを取り除いてしまえば痩せられます。筋肉や内蔵と違って取り去っても生命活動には問題はないと思ってしまうところですが、そこに危険が潜んでいます。

というのも過去には美容整形クリニックで脂肪吸引を受けた女性が、死亡してしまったという事故が起きています。脂肪を取ることが、どうして命を奪ってしまうのかというとその手法に問題があります。

脂肪吸引の手術は、脂肪のついているところに麻酔をしてから、吸引するための管「カニューレ」を差し込みます。体についた脂肪は固体なのに、どうやって吸引できるのかというと、脂肪を柔らかくする薬剤を注入することで吸引できるようにするやり方と超音波を使って脂肪を液体状にすることで吸引するやり方があります。

この脂肪吸引の手術において、脂肪だけを吸引するはずの「カニューレ」を深く差し込んでしまい腸などを傷つけてしまうことで死に至るリスクが出てきます。たとえ亡くならなくても、傷つけてしまった筋肉や神経であったときには、その後の生活で後遺症に悩まされることもあります。傷口に細菌が侵入すれば感染症で入院ということもあります。

吸引をする作業ではなく、そのための準備として使用する麻酔の成分が中毒症状を起こしてしまったと思われるケースも起きています。

管が体を傷つけるということについては、単純に施術をする医師のミスあるいは設備が悪いことが原因です。そういった事故を防ぐためには、施術をしてもらう医師が、これまでどれだけの実績を積んできたのか、美容外科クリニックに安全に施術できる設備が整っているのかを調べることで回避する事ができます。

しかし麻酔薬が問題となる場合については、どれだけ医師の腕が良くても起きるかもしれない問題です。しかも薬の成分が中毒を起こしたかもしれないとなっているけれども、それが死因であるという断定ではなく推定されているだけです。術前の説明で、そのことについては医師から説明をしてもらい不安を取り除くことです。

死亡した事例を挙げてしまうと、脂肪吸引は死の危険と隣り合わせのリスクの高い手術に思えてしまいますが、現実にはそう頻繁に危険なことは起こることはありません。中にはそういった事も起こりえるということがわかっていれば十分でしょう。

これまでの挙げたリスク以外では、命にかかわるものではありませんが、見た目が悪くなることもあります。脂肪を吸引する作業は、医師の手で行われるものです。ですから、もしも吸引しそびれたところがあれば、吸引できたころは凹んで、取り残したところは出っ張ります。

誠意のある美容外科クリニックであれば、取り残したところ再手術を受けてくれますが、理由をつけて断られたら他のところで修正を依頼しなければいけません。繰り返しの手術をするためには、費用もかかりますからかなりの損失です。

あとは、脂肪を失ったあとには、これまで張り詰めていた皮がたるむことがあります。皮はとても伸縮性のある部分です。太ったときには切れることなく伸びるように、脂肪を取り去ったあとも縮んでくれます。
ただし、大量に脂肪吸引をしたときにはある程度の皮は縮みますが、それには限界があります。そうなると腹や脚の皮がたるんだ状態になってしまうので、肌を気軽に露出できません。もしたるんでいる部分をなんとかしたいならば、そこを切除することになります。

リスクを最小限にしたいと思うならば、これらのことについての説明をよく聞き、万が一のときにアフターケアをしてくれる美容外科クリニックを探すことが大切です。

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